売れないお笑い芸人とその妻の、屈折した夫婦愛が泣かせるチャーミングな感動作。韓国でカリスマ的人気を誇るイ・ジョンジェと、『JSA』のイ・ヨンエの演技力が光る。
夫婦仲がギクシャクしているお笑い芸人のヨンギ(イ・ジョンジェ)とジョンヨン(イ・ヨンエ)。ある日、ヨンギはひょんなことからジョンヨンが重い病にかかっていて余命いくばくもないことを知る。一方、ジョンヨンは夫ヨンギに隠れてTVプロデューサー宅に日参、夫にチャンスをくれるよう頼み込む。ジョンヨンの努力が実り、ヨンギはお笑い選手権への出場することになるが…(amazon.co.jp)
韓国映画の良さは、設定した目標に対し一途に突き進んでいくストーリー展開ではないだろうか。この映画は、売れないコメディアン、夫婦愛、号泣という目標設定に対し、奥さんが深刻な病に冒されているにも関わらず、夫が有名になることを願って、夫に内緒で無理をするところがポイントになる。しかもお互い相手のことを大事に思っているのに素直に振舞えない二人を見て、観客がやきもきする。この状況設定さえはずさなければ、心肺停止で電気ショック治療を受けた奥さんが、その場で退院するとか、そもそも通常の生活ができるのに急に倒れるほど深刻な病気は何かとか、ディテールは突っ込みどころ満載でも脚本が通ってしまう。
確かに「一途に突き進む」パワーに押し切られ、いつの間にか納得している自分がいる。
家内は、ディテールに納得性がないことに不満気味だったが、僕はそのあたりは舞台上で黒子が動いているのと同じで、「存在しないもの」と考え、純粋に悲しい夫婦愛の結末に涙する。
夫婦仲がギクシャクしているお笑い芸人のヨンギ(イ・ジョンジェ)とジョンヨン(イ・ヨンエ)。ある日、ヨンギはひょんなことからジョンヨンが重い病にかかっていて余命いくばくもないことを知る。一方、ジョンヨンは夫ヨンギに隠れてTVプロデューサー宅に日参、夫にチャンスをくれるよう頼み込む。ジョンヨンの努力が実り、ヨンギはお笑い選手権への出場することになるが…(amazon.co.jp)
韓国映画の良さは、設定した目標に対し一途に突き進んでいくストーリー展開ではないだろうか。この映画は、売れないコメディアン、夫婦愛、号泣という目標設定に対し、奥さんが深刻な病に冒されているにも関わらず、夫が有名になることを願って、夫に内緒で無理をするところがポイントになる。しかもお互い相手のことを大事に思っているのに素直に振舞えない二人を見て、観客がやきもきする。この状況設定さえはずさなければ、心肺停止で電気ショック治療を受けた奥さんが、その場で退院するとか、そもそも通常の生活ができるのに急に倒れるほど深刻な病気は何かとか、ディテールは突っ込みどころ満載でも脚本が通ってしまう。
確かに「一途に突き進む」パワーに押し切られ、いつの間にか納得している自分がいる。
家内は、ディテールに納得性がないことに不満気味だったが、僕はそのあたりは舞台上で黒子が動いているのと同じで、「存在しないもの」と考え、純粋に悲しい夫婦愛の結末に涙する。
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by scott_yonezawa
| 2007-05-12 09:55
| 趣味(映画・演劇)