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企業合併と「異文化」

企業合併と「異文化」_b0058285_12561418.jpg僕の会社は将来、他社との経営統合が予定されている。それが理由なのだろうか、上司がこのようなタイトルの本を持っていたので、借りてみた。
内容は近年合併した企業の社員にヒアリングした内容が中心で、経営者は経済原理から企業統合し、競争力の強化や間接部門のコスト削減などを目指すが、実際には社員の精神的な負担が大きく、期待ほどには成果が出ていないのではないか、との論調である。
確かに、会社が違えば業務手順が違うし、そこで使われる用語も違う。統合会社の業務フローを作る上で、自分が所属している会社の手順が参考にされなかったり、参考にされるまでも採用されなかった場合、自分を否定されたように感じ、いたたまれない。
実際に統合されたあと、他社出身者が上司になったら、公平に評価してもらえるのかも不安だ。
目先のことに一喜一憂せず、自分の専門性を業務に生かせればとも思うが、評価されない仕事は続ければ働く動機を失う。転職したと思えば、とも言うが、転職では相手もこちらに対する期待感があるが、合併の場合はそうとばかりも言い辛い。「こっちは別に合併しなくても良かったんだ、うちが拾ってやったんだぞ」と思われてないかなあと感じる、と過去の合併企業の事例にもあった。(僕の会社は、いわゆる「負け組み」に分類されてます、異論はありますが。)
たしかにこの経営統合がなければ、僕も路頭に迷っていただろうし感謝はしているが、不安はもうしばらく続く。
by scott_yonezawa | 2005-01-27 12:56 | 趣味(読書)